雄鶏社が世紀末に出した刺繍の本のパワーがすごい(^◇^)!

私は、現在雄鶏社の本の魅力に目覚めまして、古本で集め始めているのですが、昨年雄鶏社の本とは意識せずにamazonの中古で購入した本がありますのでご紹介します。

 

 

 

本のデータ
  • タイトル:長崎訓子の刺繍本 こんな刺しゅうの本あったっけ?
  • 雄鶏社
  • 平成12年8月発行
  • イラストレーション:長崎訓子
  • 刺繍:濱口愛子、大塚あやこ
  • 価格:1200円+税(発売当時)
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    西暦だと2000年に出版された本です。  

    Amazonの中古本で見つけて購入しました。確か1000円くらいでした。  

     

    先日ご紹介したクロスステッチノスタルジアは2005年発行なので、あちらはものすごい歴史を感じる本ですが、長崎訓子さんの本より後から出版されたようです。少し意外でした。

    www.lisamori.net

     

     

    長崎訓子さんのデザイン、攻めてます!w

     

    さて、長崎訓子さんの刺繍本、かなり攻めたデザインが多いです。  

    本の作りから攻めてます。

     

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    前半に折り込みページで、たくさんの覆面プロレスラークルミボタンの刺繍が紹介されています。  

    覆面プロレスラーの刺繍をしたいと思う人の割合から考えると、きっと覆面デザイン数は世界最高峰の充実度だと思います。

     

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    でかいよーー(;・∀・)www  

     

    折り込みを開くと、紙いっぱいにドアップな覆面プロレスラークルミボタンが載っています。

     

     

    定規で測ってみたら、見開き36cmくらいのページに直径22cmにまで巨大化ドアップされていました。

     

     

    これよりも大きいサイズの刺繍作品はたくさんあるのに、あえてクルミボタンのドアップにした覆面レスラーイチオシの本気度が伝わります。

     

     

    その他も個性的でポップなモチーフがたくさん

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    ドラクエの宝箱のような図案のおパンツ

     

     

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    軍手に虫の図案。

     

    気持ち悪かわいいデザインと、シルバーのパッキリした背景のコントラストにとてもオシャレさを感じます。

     

     

    クロスステッチノスタルジアと共通したモチーフも

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    色々な民族大集合の図案もありました。

     

    デフォルメされていてかわいいですが、どこのエリアの人かバッチリわかります!

     

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    先ほども少しご紹介した、クロスステッチノスタルジアにも民族大集合のモチーフがありました。

     

    違う国の違う時代のデザイナーさんが、それぞれ民族のモチーフを作っていて、その違いを見比べるのがとても楽しいです(^^♪

     

    クロスステッチノスタルジアの方はよく見ると、ヨーロッパの色々な国の衣装ですね。

     

    ユーゴスラビアの民族衣装を見るのはこれが初めてな気がします(クロスステッチだけど)。

     

     

    やっぱり雄鶏社はおもしろい!

    雄鶏社は王道の本から、かなりの個性派の本まで、色々な種類の本を出していたんだなと分かるとても面白い一冊でした!

     

    もしも私が編集担当だったら、たぶん覆面レスラークルミボタンのあそこまでのドアップのページを作る勇気は無いと思いますです。

     

    たぶん、ここまで個性の強い作品+編集の手芸本カテゴリの本はなかなかないのではないかと思います。

     

    昭和の時代の雄鶏社の本を見ると、ただ手芸のレシピを紹介するという目的だけではなく、

     

    手芸を通して何か美しい世界観を表現しよう、伝えようと本を作った人は考えていたのではないかと感じる

     

    のですが、この長崎訓子さんの本も同じようにレシピの向こうにある想いを本という形にしているのではないかと思いました。

     

    更に古い、昭和50年代くらいまでの雄鶏社の古本がほしくて、神田古書店街に繰り出そうかと検討している今日この頃です( *´艸`)

     

     

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