みなさんこんにちは、リサモリです。
私はゲーム好きなオタクで中二病タイプの人間なのですが、栗原はるみさんの「楽しいこといっぱい 65」という本を数年前に読みまして、柄にもなくすっかりファンになってしまいました。
ゲーム好き中二病オタクと、ステキな料理研究家
それはまるで、ステキなお姉さんに憧れる髪の毛がボサボサの中学二年生のよう。
そんなわけで、2011年に放送された「栗原はるみさんのプロフェッショナル仕事の流儀」の再放送が今年(2018年)していたので見ましたのでした。
自分が心から納得するまで努力する
栗原さんは、料理を専門的に勉強したことは全く無いそうなのですが、料理本のアカデミー賞と言われているグルマン料理本大賞を日本人で初めて受賞されました。
この事実だけを聞くと、
すごい人だなー
でも栗原さんがすごい人だから賞取れるんだよね。
と思って終わってしまうのですが、レシピを作る裏でされていることは、本当に本当に心から納得できるレシピに仕上がるまで、
気の遠くなるようなトライ&エラーを重ねている
という、地味な作業でした。
100人の人が作ったら100人全員美味しく作れるレシピを作る、と決めていて、
チャーハンを誰でもパラパラに作れるように
1ヶ月!!
もの間作り続けていらっしゃいました。
タルトタタンは
60回も試作を重ねて
いらっしゃいました…
この努力の積み重ね、自分の納得の積み重ねが世界一への道なんだと感動して涙が出てきました(´;ω;`)
栗原さんはものすごいチャレンジャー
以前はレシピみっちりの料理本に載せるためのレシピを年間400種類作成していたそうです。
※一年は365日しかないのに…とご本人も言ってました
昔のレシピ本はこんな感じで文字みっちりでしたね
でも、こういうのは何かが違うとずっと違和感を感じていて、ある日こういう(レシピを垂れ流しているような←私の主観です)雑誌への掲載は辞める!と決めたそうです。
それで今作っているような、そのレシピに込めた想いやストーリー、暮らしの楽しみ方を一緒に届ける形の雑誌へ変わっていったそうです。
出版社から求められるものだけを作るのではなく、自分で作りたい形を作っていく。
言うとおりにしないならもう使わない、と言われる不安もあったのではないかと思うのですが、今のご活躍を見るとあの時のご決断とチャレンジが大きな飛躍につながっているのではないかなと思いました。
以前、NHKで栗原さんがロンドンの「ゴティエ・ソーホー」という最先端のフレンチレストランで、下働きする番組を見ました。
これも、日本で料理研究家としてはトップクラスの知名度がありながら、全く違う環境にゼロからチャレンジしたい!と飛び込んでいく姿に驚きました。
英語も勉強されていて、ご自身で英語を話しコミュニケーションされていました。
やはり、どんな世界でもトップの人は常にチャレンジし続けているからこそのトップなのだと思いました。
私も栗原さんの雑誌持っています(^▽^)
中原淳一さんと栗原はるみさんと三國万里子さん
7レシピの想いや、暮らしの楽しみ方、テーブルコーディネートの提案など、読者がワクワクするものを提案していくスタイルは、中原淳一さんと似ているようにも感じます。
今度、中原淳一さんの本のご紹介もします!
お料理で、
それを盛り付けるお皿で、
そのお皿を置くテーブルで、
何でもない毎日を心を込めてちょっとずつ楽しむことを教えてくれています。
そして、ニット作家の三國万里子さんも日々の少しの輝きを、大切に両手でくるむように愛おしんでいて、栗原はるみさんと似ているように感じています。
読者への誠実さ 自分への誠実さ
先ほど書いた60回試作したタルトタタン、最後にりんごの種類を変えて作ってみたら、思ってたよりも甘くて、思い通りの味にならなかったそうです。
それでも、指定の品種のりんごを使えばこの味になるのだからと妥協…することは全くなく、
ここでご紹介するレシピは、今のところの私の完成形です。
という言葉を付け加えました。
自分が納得しきってないものを、さもこれが「見本のレシピ」のように書くのではなく、
正直に誠実に、自分と、料理と、読者に向き合う。
栗原さんの生み出すレシピがじんわりと心に沁みるのは、そんな栗原さんの優しくて強い姿勢が詰まっているからなのではないかと思いました。
最後にプロフェッショナルとは、
という問いの答えは
自分にできることを誰よりも楽しみながら、一生懸命やり続けること
でした。
この言葉の中にすべてが凝縮されていると思うし、栗原さんはそれを実行し続けている真のプロフェッショナルだと思います。
中原淳一さんのこの文章を読んだときに、ああ、栗原はるみさんのことだなと思いましたので最後にご紹介させていただきます。
幸福になるにはまめになることだ、と或る人は言った。
まめ、ということは一日台所でクルクルと仕事をしている事を言うのではない。
何でも心がピンピンとひびく人、そして実行に移す人、働く事もおしまない、手紙もよくかく、愉しい生活のプランも立てる。
遊ぶ事も上手。明るい表情を忘れない、こんな人が幸福になるのです。
今日もお読みいただきありがとうございました♪