昭和36年初版の雄鶏社のクロスステッチ図案集 イルゼ・ブラッシさんすてき(^_-)-☆

 

みなさんこんばんは♪

リサモリです(*^▽^*)

 

 

今日は引っ越し前のブログで昨年の 9/8に書いた記事を、加筆修正して再アップします!

 

ご紹介するのは昭和36年に発行された雄鶏社のクロスステッチの本です!

 

 

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本のデータ
  • タイトル:クロス・ステッチ 作品と図案集
  • 出版社:雄鶏社
  • 著者:イルゼ・ブラッシ
  • 発行日:昭和36年初版発行 昭和44年5月25日14版
  • 価格:300円(昭和44年当時)

 


表紙の独特な建物のシルエットのデザインに惚れこんで入手しました!

 

記念すべき私の買った最初の雄鶏社の古本です!

 

古本屋さんの通販で1500円くらいでした。

これだけ古い本だと見つけた時に買わないと一生手に入らないかもしれないと思い、焦りながら住所や電話番号を入力しました( *´艸`)

 

 

60年近く前とは思えない新鮮なデザイン

 

 

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このページは子供部屋なのですが、クロスステッチのデザインがとても気に入っています!

特に一番下の車と原付の人が好きなのでアップ!

 

 

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ボーダーのシャツにニット帽(たぶん)の人、オシャレですね~~(*^▽^*)

 

平成も間もなく終わる時代になっても、十分オシャレ!

 

ヘルメットをかぶってないというところだけ少し時代を感じる気もします(これがニット帽でなくヘルメットだったらごめんなさいw)。

 

 

車の方も、何とも言えずキッチュでいい味が出ています。

 

そして前髪パッツンがかわいいです♪

 

この人たちの( ´-`)(・-・)こんな感じの表情が気に入っています。

この表情を取り入れた作品をそのうち作れたらな~と思います♪

 

 

 

 

 

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このキノコ模様のモチーフも今本屋さんに行って、手に取った刺繍の本に載っていても何の違和感もありません!

上のおやつは昭和感がすごくて逆にインスタ映えしそう!w

 

 

 

 

 

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キノコ単独の掲載ページをよく見ると、囲ってある枠が数ミリはみ出したりしています。

 

これは手書きでレイアウトしていたんだなということに気づき、なんだか温もりを感じます~(#^^#)♪

 

 

 

 

生活スタイルの変化!

 

 

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掛け軸や帯のクロスステッチもありました。

こちらは今と違って、床の間や着物が生活の中に当たり前にあったのだということを感じます。

 

ただ、掛け軸や帯をクロスステッチで作ろうという考えは、とてもポップだと思います!

 

 

 

 

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モデルさんのメイクです(^^♪

 

アイライナーがっつり入れているのは最近でもありますが、どことなくこちらはオードリーヘップバーンを思わせる雰囲気です。(前髪かな?)

 

 

 

 

 

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昔親戚の家や近所のおばさんの家で見たような、こんな感じのインテリアの写真がたくさんありました。

 

こういう客間セットのあるお家に行くと子供心になんかちょっと謎に怖い感じがしていて、

 

その時の気持ちを思い出します(^o^)丿

 

 

 

 

 

 

イカしたデザイン!

 

 

 

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ネコの図案かわいいです。

 

が!その隣になぜ同じ柄の水筒のイラストを描いたんだろうかが非常に気になっています。

 

水筒カバー……でもなさそうな……。

 

この不思議なページデザインが気になりすぎて大好きです。

 

 

 

 

 

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この女の子もかわいいですが、その周りを水色で縫いつぶすのがとても気に入りました!

これは手間がかかりそうですが、自分の作品でも一度やってみようと思います。

 

 

 

 

 

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マンガイラストっぽいデザインののれんです。

 

パッキリとした色づかいのデザインと、サルがそんな葉っぱの端っこつかんでるだけじゃ落ちるんじゃ……というコミカルさがたまりません!

 

この作品のキャプションもなかなか秀逸です(∩´∀`)∩

 

このユーモラスなメキシコ風景の壁かけはパパのためにいかが。

 

ホームバーのアクセサリーにして、強烈な“テキラ”の飲み心地をしのばせてあげるのもママのウィットになるでしょう。

 

 

のれんじゃテキーラ飲んだ気持ちにはなれないんじゃ……と心の中でそっとツッコミました。

 

全体的にカタカナ言葉がテキラ、ベビイ、ハーモニィ、モティーフ等となっていて、時代を感じます。でもこっちの方が何となく英語の発音に近い気もします。

 

 

 

イルゼ・ブラッシさんのデザインのルーツ

 

 


この本の著者、イルゼ・ブラッシさんのデザインがポップでありながら西欧・東欧などの雰囲気を思わせるものもあり、非常に独特でとても気に入りました(*^▽^*)

 

 

そして、この時代に外国の方が日本で手芸家として活躍されていたのも珍しかったのではないかと思って、少し調べてみました。

 

 

松居イルゼ(読み)まつい イルゼ ブラッシュ Brasch, Ilse 1910-1967

 

昭和時代の手芸家。 明治43年6月25日生まれ。父は三高教授フリッツ=ブラッシュ。

母は日本人。

手芸をロシア人の母娘にまなび,イルゼ刺繍(ししゅう)と名づけたあたらしいデザインの刺繍をひろめた。

「松ぼっくりの会」を主宰。

おんどり手芸アカデミー,山脇服飾美術学院,主婦之友手芸教室などの講師をつとめた。

昭和42年3月17日死去。56歳。京都出身。同志社女学校卒。

日本名は松居イルゼ。

 

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 
コトバンク

 

 


日本名が松居イルゼさんということを初めて知りました!

 

そして、お母様は日本人ですが、ロシア人の母娘とは何だろう?と謎が深まりましたが、ドイツ・日本・ロシアの影響があるから、この独特のデザインが生まれているのだと思いました。

 

明治の生まれで、大正・昭和と生き、いくつかの戦争を超え、お父様がドイツ人ということはとても多くのドラマのあった人生なのかもしれません!

 

そう思うと作品はもちろんですが、イルゼ・ブラッシさんご本人にもとても興味が湧いてきてしまいました…(*^▽^*)!

また詳しく調べて、記事にしてみたいと思います。

 

 

 

この一冊で、手芸作品の参考にすることもできるし、推理小説のようにページの片隅から類推して楽しむこともできるし、歴史小説のように時代の流れを味わうこともできるっ!

 

本や雑誌は時間が加わると、より深みが出て面白くなるなあと感じました!

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました~♪

 

 

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この本は「ひるのつき」というネットの古本屋さんで購入しました(^▽^)/

www.hirunotsuki.jp

 

 

クロス・ステッチ―イルゼ・ブラッシデザイン集より

クロス・ステッチ―イルゼ・ブラッシデザイン集より

 

 

たのしいステッチ

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