【古本】30年前の本で見るイギリス・フェア島のフェアアイルは繊細でワイルドだった

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みなさんこんにちはリサモリです!

先日、古本で『NHK世界手芸紀行① ニット/レース編』という本をゲットしました!

 

ニットに関してはフェアアイルがフィーチャーされていまして、とても興味深かったのでご紹介します。

 

 

 

本のデータ

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本のデータ
  • タイトル:NHK世界手芸紀行① ニット/レース編
  • 出版社:日本放送出版協会
  • 著者:NHK取材班/村上圭、日比美彦
    作品著者/甕邦子、小瀬千枝、福山有彩、尾上雅野、飯塚信雄
  • 発行日:平成元年3月20日
  • 価格:1800円(平成元年当時)

 

平成最後の年に平成元年発行の本を買ったのかと少し感慨深く思います。

※そしてこのブログを書き始めたらNHKの集金の人が来て2度ビックリww

そんなシンクロある~~?!

 

私はAmazonの中古本でなんと167円でゲットできました(^O^)V

 

再生スピードを5分の1に落としてもまだ早い編み物の技!

 

取材班は、アニーさんというフェア島の編み物名人の方に会いに行きました。

 

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この方の編むスピードは驚異的な早さで、取材班の人たちは恐れおののいたようです。

 

アニーさんの編み物が始まると、その神業とでもいうしかない技量に、私たちは息をのみました。

とにかく恐ろしく早いのです。

あれだけ複雑な編み込み模様のセーターですからかなり慎重な目数の計算が要求され、綿密な仕事なのだろうと想像していました。

しかし私たちの目の前で、アニーさんは指の動きが目にとまらないくらいのスピードで、こともなげに編み進んでいきます。

 

 東京に帰ってきてから番組を作成をする時、あまりにも早くて糸の運びが見えないのでスローモーションに加工することにしたそうです。

 

その時に5分の1までスピードを落としてもなお、普通の人が編み物をする早さより早いことがわかったそうです。

 

きっと、私はアニーさんの50分の1くらいのスピードだと思います(^▽^;)

 

アニーさんは50年間編み続けているそうで、その技はもはや芸術を超え神がかった域に入っています。

(と超ド素人の私には感じます)

 

  • セーターを着る人の体格を聞いた時、瞬時に最後の一目まで計算できてしまう

  • どんなにたくさんの注文があっても同じものは二度と作らない主義
    ※今まで編んできたセーターは家に入りきらないほどの数なのに!

  • フェア島は人口が少ないため、郵便物の仕分けなどの村の仕事をしたり、羊を追ったり麦を刈ったり、家事をしたりしないといけなくて忙しい!

    そんな中で合間に時間のできた5分・10分を見つけては編んでいる。
    のに、きっちり詰んだきれいな編み目は一目でアニーさんのものと分かる。

 

いろいろすごいですね…(; ・`д・´)

 

 

海藻を食べてる羊さん

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フェア島の羊は昆布のような海藻を夢中でわしゃわしゃと食べているそうです。

 

あとは人の住めないヒース(荒野)に野放しにされ、崖っぷちなどもスイスイ登っていき、羊たちは自分で草の芽などを見つけ食んでいるそうです。

 

寒い冬でも荒野に放たれたまま。

 

そのためかシェットランド種の羊の毛はとても柔らかく、軽く、温かいそうです。

 

 

 

羊の毛を洗わず毛糸に紡いでいく

 

 

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写真は納屋から取り出した刈ってそのままの原毛を持っている女性です。

 

30年前のフェア島では、羊たちから毛を刈り、洗わずにそのまま糸紡ぎして毛糸にして、編んでいたようです。

 

(現在も同じかどうかは分かりません)

 

手がべったりするほど油脂分が…と書いてあるので、かなりワイルドな毛糸の模様です。

 

フェア島では海に従事する仕事が多かったため、水分に強くする意味もあって未脱脂の毛糸を使うそうです。

 

そして、編みあがったら水通しをして目を詰まらせ、より密度濃く風を通さないセーターにする。

 

すべてそのセーターを着て仕事をする家族への想いから生まれた技法のように思います。

 

 

ちなみにNHK取材班の人が、10年もののフェアアイルセーターをアニーさんの旦那さんから借りて着させてもらったら、まだ羊の油脂分の匂いが残っていたそうです。

 

ジンギスカン…(;・∀・)チガウチガウ

 

そして5分も着ていると汗ばんでくるくらい温かかったそうです。

 

 

 オイルマネーをシェトランドニットに投資

 

1970年代にシェトランド沖で石油が発見され、シェトランドの産業は大きく様変わりしました。

 

それまで漁業・農業・編み物だった産業が

石油ターミナル誕生!w

 

となり、みんな賃金の良い石油産業に移ってしまい、編み物衰退の危機があったそうです。

実際12~13のニット製品会社が閉鎖されました。

 

 

ですが、石油がこれから先もずっと島の経済を潤すことはない。いつか石油は枯れる。

 

そんな先見の明のあるナンシー・ヒューベックさんという当時30代の女性が地場産業である編み物の振興・発展を目指し、オイルマネーを編み物に投資することにしました。

(ナンシーさんは行政で働く人だったようです)

 

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 30年前の取材時のナンシーさんのお話では、活動の成果が上がってきていて、さらにもっと世界中にシェットランドのニット製品を広めるために頑張っていらっしゃる様子でした。

 

 

2018年現在も石油は産出されているようです。

この取り組みが現在どうなっているか、私の英語力ではググることもできなかったのですが、

 

私のような日本の片隅に住んでいる人でも、

 

いつかフェアアイル編むんだ😍

 

と、目をきらめかせて本を読んでいるということは、あの時のナンシーさんたちの取り組みは正しかったのではないかと思います!

 

オイルマネーを編み物に投資するって、本当にかっこいい決断だと思います(*^▽^*)!!

 

だからイギリス大好き!

 

 

三國万里子さんの編みもの修学旅行にも

 

フェア島での生活のようすなどもとても興味深かったのですが、書きだしたら丸ごと一冊分書いてしまいそうだったので、またの機会にしたいと思います。

 

※電気が日中と夜で数時間ずつしか使えなかったりとか…

 

 

三國万里子さんの編みもの修学旅行という本でも、フェア島を訪れていて、少し島の様子が書かれているのですが、

 

 

人口がとても少ないことや、

みんなで村の仕事を分担していること、

旅行者の食事は野鳥観察センターしか摂れる場所がないこと、

 

など30年経っても変わっていないことが多くあるようでした。

 

 

 それは、フェアアイルセーターの温もりと安心感がそのまま息づいているようにも思います。

 

 

この手芸紀行を読んで、ビクビクせずまずは1つフェアアイル編んでみようかな(^O^)/

 

と思うようになりました。

 

50年間編み続けていた名人がいて、

5歳から編み物習っていたお孫さんがいて、

12歳の少年が自分で編んだベストとソックスを履いていて(表紙の男の子です)、

 

とにかくまず初めてみるところから、歴史は始まる!と思ったのでしたw

 

 

 絶版だと思うのですが、古本や図書館にはあると思うので、気になった方はチェックしてみてください(*´▽`*)♪

 

今日もお読みいただきありがとうございました~♪

 

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ニット,レース編 (NHK 世界手芸紀行)

 

 風工房さんのこの本を買ってフェアアイルの勉強をしたいと憧れています!

 

 この本は編み物の発祥の地を三國さんと一緒に旅しながら、編み物にまつわる物語を楽しんでいる気分になれるので何度も読み直して楽しんでいます(*^▽^*)

作り方の載っている作品も素敵です。

 

www.jamiesonsofshetland.co.uk

ジェイミソンズの通販サイトです。

ここで海外通販をして毛糸を購入したいっ!

ちなみに編みもの修学旅行にジェイミソンズの毛糸ができるまでが載っているのですが、脂は洗っているようです!